MCTオイルで認知症の原因の脳の栄養不足を助ける
若年性認知症に対し、ココナッツオイルとMCTオイルが有効だという報告がある。
(アメリカの小児科医 メアリー・T・ニューポート医師)
MCTオイルを含むケトン食で、認知症でない高齢者の認知機能が向上することを、世界ではじめて明らかにしました。
(国立精神・神経医療研究センター神経研究所と株式会社明治の共同研究チームの研究報告より)
人間の脳は通常、ブドウ糖をエネルギー源にしています。しかしアルツハイマー病の脳ではブドウ糖を上手に利用できなくなっていることが明らかになってきました。脳がブドウ糖をエネルギーとしてうまく使えなくなると、脳細胞は休眠し、機能不全状態になってしまいます。
(出典 Nat Rev Neurol 2011:137-152)
MCTオイルはココナッツオイルの6倍以上のMCT(中鎖脂肪酸)を摂取できる。MCTオイルはココナッツオイル以上に、ケトン体を生成し脳機能を増進させもする。
(出典ダイヤモンド社 シリコンバレー式自分を変える最強の食事)
【MCTオイルとは】
MCT(Medium Chain Triglyceride)は、中鎖脂肪酸のこと。
MCTオイルは、ココナッツやパームヤシの種子から作られる中鎖脂肪酸100%のオイルです。中鎖脂肪酸の特徴は構造が短く、体内に入ると吸収されやすいこと。肝臓で糖のかわりに脂肪から作られるエネルギーである「ケトン体」をすばやく作ることができるオイルになります。
中鎖脂肪酸は40年ほど前から、てんかんや家族性高コレステロール血症、術後の患者、未熟児への栄養補給にも使われてきた油です。MCTオイルはダイエット、スポーツや高齢者のエネルギー補給にも用いられています。
【MCTオイルはケトン体を産生する】
MCTオイル(中鎖脂肪酸)は、糖質制限のもとでケトン体をすばやく産生します。たとえ健康であっても、高齢になると脳のエネルギー源でもある糖の代謝が鈍くなり、脳がエネルギー不足になります。その結果おこるのがアルツハイマー病です。
人間は2種類のエンジンをもっています。ブドウ糖をエネルギー源にする糖質エンジン、脂肪酸をエネルギーにするケトン体エンジンです。
ケトン体は、脂肪を燃焼し、肝臓で分解されることででます。人間はもともと肉食だったので、主たるエンジンの燃料としてケトン体を使っていました。
じっさい心筋や骨格筋といった基礎代謝の多くがケトン体で動いています。さらにケトン体は糖のかわりに脳のエネルギーになります。ケトン体がブドウ糖のかわりをすることで脳を活性化させるのです。
【ケトン体を産生しやすくするための糖質制限】
人間の体のエンジンは「ブドウ糖」を燃料にするものと、「ケトン体」を燃料にするものがあります。
ふだんは糖質を摂っているため、ブドウ糖エンジンが優先して動いてしまいます。しかし、ブドウ糖を燃料にしていると脳がエネルギー不足になり、アルツハイマー病になるかもしれません。
そこで意識して糖質を制限しブドウ糖を枯渇させ、ケトン体エンジンを作動させます。ケトン体がでれば体に蓄積した脂肪も燃焼しやすくなるため、ダイエットにもなります。ケトン体を出すためには、1日の糖質量を50グラムまでにします。
夕食からご飯やパン、スパゲッティ、うどんなどの主食を抜き、朝食にMCTオイルを入れたコーヒーを飲むのが効果的です。血糖値の上がらない時間を長時間維持できるのです。
【糖質制限で気をつけたい食材】
糖質制限時は野菜をはじめに食べます。そして糖質の多いものを最後に食べます。血糖値は3食きちんと食べ、糖質を平均で摂れば安定します。
起床すると体は1日に備えて血糖値を上げようとします。朝食は糖質の摂取をとくに控えましょう。かわりにタンパク質と脂質を充実させます。主食はパン、ごはん、パスタ、そば、シリアル、粉ものを避けましょう。
わたしたちが野菜だと思っている「かぼちゃ」「さつまいも」「とうもろこし」「はるさめ」には糖質が多く含まれるため量を控えましょう。
意外と見落としがちなのが調味料。みりん、ケチャップ、ソース、白味噌は糖質が高めです。また旨味を出すために糖をたくさん使っているノンオイルドレッシングにも注意が必要です。
アルコールは日本酒、ビール、紹興酒、ロゼワイン、超辛口以外のシャンパンでなく、焼酎、ウイスキー、ジン、ラム、ウオッカを飲みます。
【MCTオイル入りコーヒーの作り方】
糖質制限をしてMCTオイルを摂取することでケトン体がでやすくなります。蓄積した脂肪も燃焼しやすくなるのでダイエットにも役立つでしょう。
そこでおススメなのがMCTオイル入りコーヒー。無糖のホットコーヒーにMCTオイル大さじ一杯を入れて飲みます。オイルを乳化させるために必ず温かいコーヒーで作ります。
前日の夕食からご飯やパン、うどん、スパゲッティなどの主食を抜き、朝食はMCT入りのコーヒーのみにすることでケトン体が出やすくなります。昼食は通常食にしましょう。
コーヒーに無塩バターとMCTオイルを混ぜて乳化させるバターコーヒーもありますが、残念ながらバターコーヒーには体に有用であるとのエビデンス(科学的根拠)がありません。
バターコーヒーが勧められている本も出版されていますが、科学的に効果は確認できていません。あくまでも個人の経験談になります。
またバターは体に悪い油であることが数々の研究であきらかになっています。悪玉コレステロール値(LDL)を上昇させることもわかっているため、たとえ牧草で育てられた牛のバターといえでもコーヒーには入れないほうがいいでしょう。
【がんの予防と改善が期待できるケトン体質】
日本人の死因のトップを占めるがん。多くのがん細胞はブドウ糖しかエネルギーとして使えません。がんは増えるためのエネルギーをブドウ糖でまかなっています。
食事から糖質をできるだけ減らし、脂肪とタンパク質を中心にしたケトン食に切り替えます。ケトン食でがんを兵糧攻めにする臨床治療に取り組む専門医もいます。
【ケトン体がでているか確認する方法】
ケトン体が認知症の予防に効果がありそうなことはわかったよ。けれど本当にケトン体がでているか、ケトン体質になっているか、知る方法がわからない。安心してください。ちゃんと数値で測定する器具や尿検査試験紙が販売されています。
糖尿病の方であれば皮膚に装着したセンサーで血糖値を測定、専用のモニターでスキャンすると血糖値が表示される装置のリブレがあります。別売りのケトン体値測定キットで採取した血液でケトン体の値を計測できます。
穿刺して血液を採取するのは怖い。それならケトスティックス。ケトン体値尿検査試験紙があります。採取した尿に試験紙を漬け、試験紙の色がベージュから濃い紫色になるほどケトン体値が高いことがわかります。
【仙台勝山館MCTオイルお試しセット 165g×2本 レビュー】
ネット通販でMCTオイルを探したところ、初回にかぎり送料が無料になるお得な仙台勝山館MCTオイルお試しセットをみつけました。
さっそく届いたのでレビューします。165グラムが2本はいって送料無料。1本あたり1000円を切ります。
賞味期限が2018年の8月。同年5月に注文して3か月後と期限が短いのには驚き。瓶は日光から中身を守るため色がついています。同封の小冊子がMCTオイルのことをとてもわかりやすく説明してくれます。
無味無臭なのでココナッツが苦手な方にも使いやすいのがいいですね。またココナッツオイルと違い、冬に固まることもありません。
コーヒーなどの飲料に入れて、料理に混ぜて、調味料に混ぜてドレッシングやマヨネーズにも広く応用できます。
胃腸が弱い人は下痢をすることもあるので、慣れるまで小さじ一杯程度の少量からはじめましょう。フライパンなどで加熱せず、完成した料理にかけたり混ぜて食べます。加熱すると成分が変質したり、引火する危険性があります。
二重結合をもたない飽和脂肪酸だから、酸化の原因になる酸素の影響を受けにくく劣化しにくいのも特徴。開封後の保存も常温保存でOK。ただし、開封したら一か月以内に使い切るようにします。
>>【はじめての方に!】仙台勝山館MCTオイルお試しセット 165g×2本はこちら