スマート・エイジングで認知症ゼロを目指す

スマート・エイジングで認知症ゼロを目指す

スマートエイジング

 

スマート・エイジングは「賢い加齢」の意味があります。華麗なる加齢とも呼ばれています。

 

スマート・エイジングでは、人間が歳を重ねるのは正常なこと、より賢くなること、人として成長・発達することと考えます。

 

東北大学加齢医学研究所の定義では「エイジングによる経年変化に賢く対処し、個人・社会が知的に成熟すること。個人に関しては、時間の経過とともに、たとえ高齢期になっても人間として成長でき、より賢くなれること。社会についてはより賢明で持続的な構造に進化することを意味する」となっています。

 

歳を重ねるごとにより賢くなる人生なら、65歳定年どころか、死を迎える直前まで元気に働くことが可能になるでしょう。

 

 

 

【スマート・エイジングを達成する4つの条件】

 

スマートエイジング

 

人間がいくつになっても質の高い生活を続けるためには、心と体が健康であることが必要です。

 

医学、心理学、社会学などの知識から、個人が賢く年齢を重ねるためには以下の4つの条件があります。

 

・頭を使う習慣
・体を動かす習慣
・バランスのとれた食事と栄養
・社会と関わる習慣

 

認知と運動は、脳と体を使う習慣をつけます。どのように運動すれば体力低下を予防し、スマート・エイジングになれるかは数々の研究によってほとんど明らかになっています。

 

栄養はバランスのとれた食生活が基本。中年までは栄養の摂りすぎ、老齢期では低栄養に注意が必要です。

 

さいごの社会性は、たとえ定年しても人や社会とのかかわりを持ち続ける習慣の大切さ。趣味も交流もなければ認知症への道を一直線です。

 

 

 

【スマート・エイジングを実現する糖質制限】

 

米

 

人間の脳は体重の約2%ほど。ところが脳が消費するエネルギーは全身の約20%にもなります。脳はそれだけエネルギーを消費する大食らい。

 

そして脳が消費するエネルギーの基本はブドウ糖。ケトン体は、ブドウ糖が枯渇したときに使われる予備のエネルギーです。

 

ブドウ糖はパンやご飯、麺類、お菓子などの炭水化物に含まれています。けれど糖質が脳のエネルギー源になるといっても、過度に糖質を摂取すると糖尿病や動脈硬化、肥満、ガンなど別の疾患の危険性が高まることが指摘されています。

 

そこで世界保健機関(WHO)の基準では、1日の糖類の摂取量を25グラム以下としています。

 

 

 

【スマート・エイジングのための7つの秘訣】

 

寝たきり

 

人は誰もが元気に生き生きと自分らしく過ごしたいと考えます。

 

寝たきり状態になっては賢く年齢を重ねることはできません。日本では70歳を過ぎると急激に要介護率(寝たきり状態)があがります。さらに85歳を過ぎると要介護率は45.9%にもなるのです。

 

高齢者が寝たきりになる原因のナンバーワンが脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)です。ナンバーツーは認知症ですが、認知症の原因の約3割は脳梗塞です。

 

寝たきりになる原因は、脳卒中がトップです。

 

脳卒中になる原因の多くは生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)なので、生活習慣病を予防することは脳卒中を予防することに通じるのです。

 

生活習慣病を予防し、スマート・エイジングになるための7つの秘訣は

 

・有酸素運動をする
・筋力トレーニングを行う
・脳のトレーニングを行う
・年金以外の収入を得て、生活を豊かにする
・他人の役に立ち満足感を得る
・明確な目標をもち達成感、新たな目標と意欲をもつ
・好きなことに取り組み、自分らしく生きる

 

以下で、それぞれを詳しく説明します。

 

 

 

【有酸素運動をする】

 

ノルディックウォーキング

 

有酸素運動とは、体の中に酸素を取り込み脂肪を燃やすことで、心拍数が重要になります。おおむね100〜110くらいの心拍数になる運動が理想です。

 

体を動かすこと。運動することは認知症の予防に効果があることが実証されています。有酸素運動は、歩くことや水泳がいちばん手軽にできます。

 

歩くのもただ歩くのではなく、歩く、早歩きを繰り返すインターバル速歩がおすすめです。

 

 

 

【筋力トレーニングを行う】

 

握力低下

 

体を支えるのは筋肉です。人間の体は年齢とともに筋肉が落ちていきます。体重は同じなのに筋肉が減れば、とくに下半身に負担がかかります。その状態で転べば骨折するリスクも大きくなります。

 

残念ながら有酸素運動の散歩では転倒の予防に有効な筋肉はあまりつきません。有酸素運動とともに、筋力トレーニングをあわせて行うことを忘れてはいけません。

 

筋トレが大切なのはわかったけれど、トレーニングジムに通うのはちょっと・・・。そんな人におススメなのが、女性だけの30分健康体操教室「カーブス」です。カーブスなら30分で有酸素運動と筋トレができます。利用者は女性だけ。年齢も40代以上が8割で、70歳以上の人もいます。

 

 

 

【脳のトレーニングを行う】

 

MRI

 

脳は効率的に使えば使うほど活性化します。脳が活発に動きます。ブドウ糖の代謝が活発におこなわれ、血液の流れが多くなります。どのような行動が脳を活性化するかは機能的MRIという装置でわかります。

 

脳が活性化する行動は

 

・簡単な計算をすばやく解く
・手で文字を書く
・他人の話を聞きながらメモをとる
・大きな声で本を音読する

 

があります。

 

反対にテレビやスマートフォンをみたり、コンピューターゲームをしているとき、考え事をしているとき、リラックスしてクラシック音楽やポップスを聴いているときは脳はほとんど活性化していません。

 

 

 

【年金以外の収入を得て、生活を豊かにする】

 

年金手帳

 

生きていくのにお金はいくらあっても困りません。旅行にいったりお孫さんにお小遣いをあげることもできます。

 

外に出て働くことは、一人で自宅に引きこもるより生きがいを感じたり、うつの予防にもつながります。だらだらごろごろ寝ている時間も少なくなります。

 

生涯現役はスマート・エイジングの基本ともいえます。

 

 

 

【他人の役に立ち満足感を得る】

 

いつもありがとう

 

人間は一人では生きていけません。人生の半分は自分のために生き、残りは他人のために生きてみてはどうでしょう。

 

誰かの役に立てば、感謝されます。他人から感謝されれば嬉しい。生きがいを感じます。他人を癒せば自分も癒されるのです。

 

 

 

【明確な目標をもち達成感、新たな目標と意欲をもつ】

 

目標達成

 

人間の脳は加齢によって衰える部分がどうしてもでてきます。しかし、長年の経験によって知恵の向上なども同時におこります。

 

人の特徴は、明確な目標をもつとヤル気(意欲)が湧くこと。目標はできるだけ具体的にもちます。

 

新しいことを知る、覚えることは嬉しいことです。そこに年齢は関係ありません。99歳になってから英語の勉強を始めたり、90歳で大学に入りなおす高齢者もいます。いきなり大きな目標でなくてもいい。まず小さな目標をたて、それを達成する。そして新たな目標をまた立てて実行・達成する。

 

その繰り返しが脳の機能を向上させるのです。

 

 

 

【好きなことに取り組み、自分らしく生きる】

 

好き

 

好きなことをみつけて楽しく生きる。スマート・エイジングの最終目的はこれに尽きます。

 

あなたには寝食を忘れて取り組んでしまうほど夢中になれること、時間を忘れてしまう好きなことがありますか。誰に命令されるでもなく、自然にやってしまうことがありますか。

 

人は好きなこと、夢中になれることを続けている時がいちばん輝きます。自分らしくいられます。それをみた周囲の人が「あなたはこういう人」と判断してくれます。自分らしさは自分で決めるのではありません。他人が客観的に決めてくれるのです。

 

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>>>認知症になりにくい食事とは