甘酒酵素水で認知症の発症に関わる腸内環境を整える
腸は口から入ってきた食べ物の栄養を吸収する重要な器官です。同時に体に有害な物や不要な物を排出する働きも担っています。
腸は第二の脳とも呼ばれています。カリフォルニア州立大学では、自閉症のマウスにバクテロイデスという菌を移植したところ、異常行動が改善されました。これはバクテロイデスによってマウスの腸内環境が改善され、結果的に脳の働きがよくなり認知機能の向上につながったと考えられています。
また人間の免疫機能の7割ほどが腸内で作られているといわれます。腸の状態が悪ければ、どんなに体にいい物を食べても体に栄養素が吸収されず、不要な物も排出することができません。免疫機能が低下すれば、病気にかかりやすくなります。
だから健康を維持するには腸内環境を整えることが基本です。
腸内環境のよしあしは認知症の発症にも関わっています。脳には情報を伝達するための役割に必要なセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンという神経伝達物質が必要です。この神経伝達物質の元となるものは、腸内細菌によって作られています。
腸内環境が整っていないと神経伝達物質が不足し、認知症の原因になります。
ここでは腸内環境を整える万能調味料、甘酒酵素水(あまざけこうそすい)について説明します。
【腸内環境を整える方法】
人間の免疫をつかさどる細胞の6〜7割は、腸に集中しています。
腸内環境が良好であれば健康に。腸内環境が悪化すれば免疫機能が低下して、病気や老化が進みます。そこで腸内環境を整える必要があります。
腸内環境は大きくわけて善玉菌、悪玉菌、日和見菌(ひよりみきん)の3種類の菌で構成されています。2割が善玉菌、1割が悪玉菌、7割がどちらでもない日和見菌です。けれど日和見菌は善玉菌が強ければ善玉菌の味方を。悪玉菌が強ければ悪玉菌の味方をします。
そこで善玉菌を優勢にして腸内環境を整えるのが、以下の3つ。
・善玉菌を増やす発酵食品(甘酒酵素水)
・善玉菌のエサになるオリゴ糖
・善玉菌のエサになる食物繊維
この3つを効率よくとることができる優良食品こそ、飲む点滴ともいわれるほど栄養価の高い発酵食品の生甘酒です。
【甘酒酵素水とは】
甘酒酵素水は、医学博士でありナグモクリニック総院長の南雲吉則先生が考えた万能の調味料です。
甘酒を乳酸菌やイースト菌で発酵させることで、低糖質となり、生きた菌が腸まで届きます。
乳酸菌を加えた甘酒ヨーグルトはそのまま食べる。イースト菌を加えた甘酒ワインは料理酒として。甘酒ワインを空気に触れさせた甘酒酢はお酢として料理に使えます。
【ただの甘酒は認知症の原因】
認知症は脳の糖尿病といわれます。
理由は糖が肥満、糖尿病、心筋梗塞、がん、脳梗塞、認知症の原因になるからです。飲む点滴と呼ばれる甘酒の欠点は、糖質(ブドウ糖)が高いこと。
アメリカ・カリフォルニア大学サンフランシスコ校では、認知症の危険因子として以下の7つをあげています。
・喫煙
・運動不足
・うつ
・高血圧
・糖尿病
・肥満
・教育
です。
肥満(メタボリックシンドローム)と糖尿病は認知症になるリスクを高めるのです。
その点、甘酒酵素水は甘酒を菌で発酵させるため低糖質になります。ブドウ糖が発酵することで乳酸に変化します。糖質を分解しているので、甘酒のような甘味はありません。
甘酒を乳酸菌やイースト菌で発酵させることで、低糖質になるだけでなく、生きた菌が腸まで届きます。
【甘酒酵素水に必要な道具と材料】
まず必要な道具と材料を揃えます。
必要な道具は
・計量カップ
・ペットボトル
・ミキサー(またはハンドブレンダー)
・ヨーグルトメーカー(なければ炊飯器)
・じょうご
となります。
甘酒は上手に発酵させることが成功のカギです。失敗を避けるためには、菌の種類にあわせて適切な時間と温度で発酵を管理できるヨーグルトメーカーをおススメします。
つぎに必要な材料は
・米麹
・ドライイースト
・乳酸菌
となります。
米麹は200グラム、玄米や雑穀米など炊いた米2合分、水1リットル、乳酸菌3グラム。乳酸菌は、乳酸菌の入ったヨーグルトを使ってもいいでしょう。
【甘酒酵素水の作り方】
すべての材料をミキサーに入れ、しっかりと混ぜ合わせます。なめらかになるまで材料が混ざったらヨーグルトメーカーに入れ、発酵させます。
発酵は37度に設定して12時間から15時間置きます。これで完成です。発酵した材料をペットボトルに移します。ペットボトルのフタはかぶせる程度にします。上澄み液ができて発酵が完全に終わったら密閉して冷蔵庫に保存します。
上澄み液のことをホエイと呼びます。ホエイの中には乳酸菌生成物質が含まれており、アミノ酸やビタミン類が豊富です。ホエイができると完全に発酵が終わった合図。これ以上、発酵が進むことはありません。
ビフィズス菌入りのヨーグルトを大さじ1杯入れると乳酸と酢酸が発生し、ヨーグルト風味の甘酒酢になります。
製パン用のイースト菌を使うときは完成してから入れます。エチルアルコールと二酸化炭素が発生し、微炭酸のアルコール飲料になります。ただしイースト菌はアルコール発酵するので、飲料としてでなく調理用に使ってください。
イースト菌を入れた甘酒酵素水は、お酒です。アルコールに弱い人や未成年は、そのまま飲まないようにしてください。
【甘酒酵素水の飲み方】
いつ飲んでも整腸作用を実感できるでしょう。
基本は毎日、朝と晩にコップ1杯程度をそのまま飲みます。温める場合は、酵素が死んでしまわないよう60度以上には加熱してはいけません。
できあがった甘酒酵素水は5日から10日間くらいで使い切ります。発酵しているので腐敗することはありませんが、容器に酵母菌や酢酸菌が入ると味も変わります。異臭や異変を感じたら飲まずに捨てて、新たに作りましょう。
【甘酒酵素水の栄養】
甘酒酵素水には、美白効果を促す酵素をはじめ、各種ミネラルやアミノ酸、米こうじ由来のビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB群は代謝を促進し、皮膚や粘膜を健やかに保ちます。ビタミンB7のビオチンは育毛や発毛に働きかけて髪を豊かにする効果もあります。
【甘酒酵素水の通販】
自分で作るのが面倒くさい。発酵が失敗してしまう。そんなときは通信販売を利用しましょう。