アルコールで脳が萎縮する
日常的にアルコールを大量に飲んでいた高齢男性を調査した研究によれば、あまり飲まない男性に比べて認知症の危険性が4.6倍にもなり、うつ病のリスクも3.7倍になったとの報告もある。
(出典 日経BP社 酒好き医師が教える最高の飲み方)
赤ワインを1日にグラス3〜4杯(約350〜500ml)飲んでいる人は、まったく飲まない人と比較して、アルツハイマー病の発症率がなんと4分の1に抑えられていたのです。
(出典 世界文化社 新版 ボケない技術 もの忘れ外来の現場から)
全く飲酒しない人よりも、1週間に1〜6本飲む少量飲酒をする人のほうが認知症の危険性が低い、ということです。
(出典 日本文芸社 ボケない食事と習慣)
酒を頻繁に飲む人の脳を調べると、あまり飲まない人に比べ、年齢以上に脳が萎縮している傾向がみられます。同じ年代で酒を飲む人と飲まない人の脳をMRI画像で比べてみると、飲む人の脳は飲まない人に比べ10〜20%ほど脳が萎縮していることが多いのです。
アルツハイマー病は海馬や前頭葉、側頭葉前方の萎縮するのが特徴。しかしアルコールは脳全体を萎縮させます。そして脳内の神経細胞は、一度死滅すると再生することはなく、元の大きさに戻ることはないとされています。
ここでは飲酒と認知症の関係について説明します。