認知症を早期発見するポイント

認知症を早期発見するポイントとは

 

【認知症が急増している日本の現状】

 

 

現在、日本では65歳以上の高齢者は4人に1人で急速に高齢化が進んでいます。それにより、認知症の患者数も急増しています。

 

将来、60歳以上の人が認知症になる確率は55%ともいわれており、2人に1人がなる時代がやってきます。

 

認知症は、誰もがなる可能性があり、特別な病気ではありません。

 

認知症、とくにアルツハイマー病になると記憶をつかさどる海馬(かいば)がおかされます。認知症になると、海馬に情報もためられず、顔も名前もわからなくなります。

 

 

 

【予防も現状維持も可能な認知症】

 

 

認知症の症状は急激に進みません。ほとんどのものは時間をかけ、ゆっくりと進行していきます。

 

認知症予備軍であるMCI(軽度認知障害)の段階で早期発見し、できることを積極的におこなうことで、発症を遅らせたり、予防できます。

 

たとえ認知症になったとしても、進行を遅らせることが可能です。薬や運動ながら脳の機能を維持している患者も増えています。

 

 

 

【兆候に気づこう】

 

 

ここでは症状と区別がつきにくい兆候をあげます。3つ以上、当てはまる場合はMCIを疑いましょう。

 

>>会話に「あれ」「それ」が多くなると要注意

 

加齢によって記憶力は低下します。あれ、それなどの代名詞が多くなったら注意が必要です。

 

さらに注意したいのは、子供や孫の名前を忘れるだけでなく「この子、誰?」「あなた、わたしの娘だっけ?」と言ったら要注意。

 

・電話したばかりなのに、相手の名前を忘れる
・同じことを何度も言う、聞く、する
・探し物ばかりしている。探している様子が目につく
・財布や通帳が盗まれたと、家族などを疑う
・通帳を何度も失くす
・塩と砂糖を間違える
・以前よりも調理に時間がかかる
・同じ料理ばかり作るようになった
・同じ物ばかり何度も買う
・子どもや孫の名前を混同する
・冷蔵庫に包丁、まな板、携帯電話が入っていた
・洗濯しても脱水せず、洗濯機の中にそのまま残っている
・趣味や好きだったことに無関心になった
・会話がかみあわない、話が通じない
・しまい忘れや置き忘れが目立つ

 

>>人柄が変わる

 

いままで陽気だった人が、笑わなくなり、暗く不安そうな顔をする。おだやかな人が、とつぜん意味もなく怒る、他人の悪口を言う。人格に気づいたときは気をつけます。

 

・ささいなことで怒る
・周囲への気遣いができなくなる
・頑固になる
・失敗を他人のせいにする
・家族以外のひとに「様子がおかしい」と言われた
・長時間、会話すると疲れる
・おしゃべりが楽しくない

 

>>判断力や理解力が衰える

 

認知症になると、記憶・物事を認識する・会話する・見分ける機能に障害がでます。同じことを言ったり、したりするなどの言動が見られたら、認知症の可能性を考えます。

 

・料理や車の運転でミスが多くなる
・新しいことが覚えられない
・テレビを見ていて、いきなり怒りだす
・テレビの内容が理解できない
・話のつじつまがあわない
・買い物で小銭での支払いが面倒になり、お札で支払うことが多い
・料理の味付けが変わった
・車をぶつける、擦ることが増えた

 

>>時間・場所がわからない

 

・近所なのに道を迷うようになった
・約束の日時を間違える、忘れるようになる

 

>>不安感が強い

 

・涙もろくなる
・一人を怖がる、寂しがる
・「自分がおかしい」「変になった」「痴呆かもしれない」と本人が訴える
・外に出た時、持ち物を何度もチェックする

 

>>何にでも意欲がなくなる

 

好きだったテレビ番組を見なくなる、趣味に関心がなくなる。家事を放置する、料理をしない、部屋が散らかったままになる。

 

どことなくだらしなくなる。女性なら、外出のさいもお洒落や化粧をしない。髪の毛もぼさぼさ。男性なら髭を剃らない、風呂に入らない、歯を磨かないなど、清潔という意識がなくなっていきます。

 

・何日も下着を変えない
・同じ服をずっと着用している
・打ち込んでいた趣味に関心を示さなくなる
・食事を作れなくなった

 

>>人づきあいを避け、外出しなくなる

 

冠婚葬祭といった大切な行事も欠席するようになる。外にでかけず、家に閉じこもる。友人と会おうとしない、軽いうつ状態が見られることも。

 

>>失敗が多くなる。そして言いわけもするようになる

 

失敗は誰にでもあります。問題は、その失敗を「誰かがやった」と、明らかな嘘や言いわけでごまかす、隠そうとするようになることです。

 

 

 

【歩く速度でMCIが早期発見できる】

 

 

アメリカの研究者は、よく転倒や骨折する人たちは認知機能が低下している人が多いことに気づきました。

 

歩くのが遅い人は、認知症だけでなく、転倒や骨折の危険性も高くなります。

 

認知機能が低下すると、歩き方がふらついて不安定になります。歩く速度も遅くなり、秒速80センチ以下になったら危険です。

 

 

 

【インフォデリバと太陽生命保険。認知症予防アプリの提供を開始】

 

 

軽度認知障害(MCI)では、歩く速度が遅くなる傾向にあります。少しでも早くそのことに気づけば、MCIも回復する可能性があります。

 

太陽生命保険は10月、インフォデリバ社の歩行速度計測・解析サービス(スマートフォンアプリ)を「ひまわり認知症治療保険」の契約者にむけて提供を開始しました。

 

スマートフォンで歩行速度の変化を測定。医学的根拠に基づいたリスク予兆などの通知を行います。

 

 

 

【MCIは歩く速度が遅くなる】

 

 

話ながら歩く。計算しながら歩く。この行動は「歩くこと」「話すこと(計算すること)」の二つを同時に行っています。

 

正常な人ならば、歩くだけの時と問題を解きながら、会話しながら歩くのでは、歩く速度は変わりません。

 

しかし、MCIの疑いがある、MCIの人は、会話や課題を解きながら歩くと速度が遅くなります。

 

またMCIの疑いがある人は、集中力を発揮するときに働く「背外側前頭前皮質」が活発に動いています。これは集中しなければ課題をこなすことができなくなっているからです。

 

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