認知症の徘徊を防止する7つの対策

軽度認知障害(MCI)とは

 

【軽度認知障害(MCI)とは】

 

軽度認知障害とは、認知症の予備軍です。

 

グレーゾーンとも呼ばれています(mild cognitive impairmentで、MCI)。軽度認知障害は、日本で約500万人いるといわれています。65歳以上の8人に1人の割合です。

 

加齢とともに脳にはアルツハイマー病の原因のタンパク質「アミロイドβ(ベータ)」「タウ」がたまっていきます。MCIは、このたんぱく質によって認知機能が障害され始め、アルツハイマー型認知症の発症までの期間でもあります。

 

なお、軽度認知障害になったから必ずアルツハイマー病になるわけではありません。

 

だいたいMCIと診断された人の10〜15%が1年以内にアルツハイマー病を発症します(一般の高齢者の発症率は、年間1〜2%)。

 

もちろん、なかには健康な状態に回復したり、そのままの人もいます。

 

研究によれば、MCIはだいたい5年間で70〜80%が認知症に進行することがわかっています。

 

そのため、アルツハイマー病が発症する前段階で、発見や予防対策など早めに手を打つことが大切です。

 

 

 

【MCIの定義】

 

 

MCIは、記憶、理由づけ、決定といった認知機能に問題はあるけれど、日常生活に支障がない状態のこと。

 

日常生活に支障がなければ健康、支障があれば認知症です。

 

MCIと診断されるのは、以下の5つの定義を満たした場合になります。

 

・本人または家族から記憶障害の訴えがある
・日常の生活や動作は正常である
・全般的な認知機能は正常である
・年齢からすれば、あきらかに記憶力が低下している
・認知症ではない

 

 

 

【MCIの症状例】

 

 

・財布や補聴器、携帯電話、書類を置いた場所を忘れる
・前に買ったことを忘れて、同じ物を何度も買う
・計算ができなくなり、1000円札で支払うため小銭が貯まる
・何度も同じことをいう

 

この段階で家族が異常に気づいたら、病院の物忘れ外来を受診します。

 

MCIの段階で適切な対応や治療をすれば、アルツハイマー病の発病をふせいだり、進行を抑えたりすることが可能です。

 

 

 

【MCIの診断方法】

 

 

MCIの検査方法は、ほぼ認知症の診断法と同じです。

 

本人や家族から日常生活に関する聞き取り、物忘れの度合いを調べるテストをします。必要があれば、MRI検査やCT検査で脳の画像や脳の血流をチェックします。

 

本人が物忘れを自覚し、自分はアルツハイマーではないか・・と受診する場合、単なる老化によるものであることが多いのが特徴。逆に家族に無理やり受診させられた人は、かたくなに物忘れを否定したり、とりつくろったり、ごまかそうとします。

 

 

 

【MCIの予防法】

 

 

MCIの進行を防ぐには、4つの方法を組み合わせます。

 

・食事(糖質や塩分のとり過ぎに注意する。野菜、果物を食べる。よく噛んで食べる)
・運動(週3日以上、1回30分程度)
・頭を使う
・医療

 

とくに高血圧や糖尿病、肥満などの生活習慣病は、認知症を発症させる危険因子です。

 

ほかにも質のよい睡眠をとる。友人や知人と積極的にかかわる。いっしょに趣味を楽しむ。情報をインプットしたら、アウトプットする機会を増やす、のも効果的。

 

 

 

【MCIを早期発見する血液検査 MCIスクリーニング検査】

 

 

現在、認知症の進行を止め、根本的に治す薬はありません。最近の研究で、軽度認知障害(MCI)の段階で適切な予防や治療を行うことで発症を防いだり、症状の進行を遅らせたりすることができることが分かっています。

 

少しでも早く病気の兆候を発見し、進行を抑制したり発症しないための生活習慣の改善や早期治療を徹底していくことが大切です。

 

そのためにも、MCIの早期発見が重要になります。

 

最近では、MCIを血液で調べることができる検査があります。それが「MCIスクリーニング検査」。

 

血液に含まれる3種類のたんぱく質を調べることで、あなたのMCIのリスクの高さ、低さがわかります。多くの遺伝子検査と異なり、医師のカウンセリングが必ず行われる検査で信頼性も高く、多くの方に支持されています。

 

MCIスクリーニング検査は、日本全国の700施設以上の医療機関で受けることが可能です。軽度であれば回復は可能ゆえ、不安な方は早めの検査をお勧めします。

 

>>「軽度認知障害」早期リスク判定検査はこちら

 

 

 

>>>中核症状と周辺症状