ロスマリン酸は緑茶のミリセチンよりアルツハイマー病の予防効果を発揮した

ロスマリン酸は緑茶のミリセチンよりアルツハイマー病の予防効果を発揮した

 

ロスマリン酸は、ハーブのローズマリーやレモンバームに多く含まれるポリフェノールの一種です。

 

金沢大学神経内科科学教授の山田正仁先生は、5年間の追跡調査で緑茶を飲む頻度が高い人ほど認知症になりにくいことをつきとめました。

 

石川県七尾市中島町の60歳以上の住民を対象に認知機能検査や採血検査を実施。2007年から2013年にかけて追跡調査したところ、日常的に緑茶を飲んでいる人のほうが、認知症やMCI(軽度認知障害)の発症率が低いことが判明しました。

 

紅茶やコーヒーでは認知機能低下との関連は確認されませんでした。緑茶だけが認知症の予防効果に期待が持てるのです。

 

緑茶には、カテキンやミリセチンなどのポリフェノールが豊富に含まれています。これら化合物は、血管を柔軟にして心臓病のリスクを軽減したり、ウイルスや細菌の増殖を防ぐなど、多くの健康効果が報告されています。

 

どのポリフェノールが最も認知機能の低下を防ぐ効果があるのか調査したところ、アルツハイマー病モデルに対し最も効果が高かったのが、ロスマリン酸でした。

 

 

 

【ローズマリー、レモンバームのハーブとは】

 

 

ハーブとは、薬や香料とする草の総称で薬草です。

 

ローズマリーは、地中海沿岸地方原産で、シソ科に属する常緑性低木。生葉もしくは乾燥葉を香辛料、薬として用います。またレモンバームは、シソ科の多年生のハーブで南ヨーロッパ原産。医療にも利用されてきました。

 

 

 

【アルツハイマー病の発症のメカニズムと実験】

 

 

アルツハイマー病は、脳内に異常たんぱく質のアミロイドβたんぱくが長年蓄積することで発症すると考えられています。

 

この異常なたんぱく質が脳に溜まらないようにすれば、アルツハイマー病の発症を食い止められる可能性があります。

 

試験管レベルの実験では、緑茶などのポリフェノールを集め、アミロイドβたんぱくの凝集(散らばっていたものが凝り固まること)を防げるか検証したところ、緑茶のミリセチン、レモンバームのロスマリン酸のポリフェノールが高い効果を示したのです。

 

マウスを使った実験では、アルツハイマー病のマウスにミリセチン、ロスマリン酸を投与。結果はミリセチンよりもロスマリン酸のほうが予防効果がありました。

 

 

 

【ロスマリン酸認知症予防プロジェクト進行中】

 

 

金沢大学神経内科では、2016年7月から能登の七尾市周辺地域を対象に「ロスマリン酸認知症予防プロジェクト」という臨床試験を開始しました。2017年1月かららは金沢市でも実施しています。

 

レモンバームから抽出したロスマリン酸を含む粉末カプセルに詰め、健常者に摂取してもらい安全性を確認。つぎは、早期アルツハイマー病の患者さん20人を無作為に2つのグループに分け、1つのグループには偽薬を1つのグループにはロスマリン酸カプセルを飲んでもらい、安全性や有用性を確認しました。効果については現在解析中とのこと。

 

この実証実験の結果によっては、ロスマリン酸のサプリメントなどが予防法として活用される可能性があります。

 

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