認知症を板チョココーヒーで予防する
認知症は脳の糖尿病といわれるが、板チョココーヒーは糖尿病をはじめ、生活習慣病すべてに効果あり。
(主婦の友インフォス情報者 健康 2016年6月号 より引用)
カフェインは神経細胞(ニューロン)を活性化する。さらに、コーヒーを飲むと直後に頭が冴えるだけではなく、長期的に記憶力が向上する可能性がある。
(大和書房 科学でわかった正しい健康法 より引用)
コーヒーを飲むことで心臓病、脳卒中、呼吸器疾患、糖尿病、伝染病などの病気だけでなく負傷や事故による死亡リスクも下がった。
(毎日新聞出版 白澤教授が贈る100歳まで健康に生きるための111の話 より引用)
フェルラ酸やコーヒー酸も、アルツハイマー病の予防や改善が期待できます。
(イースト・プレス 薬いらずで認知症は防げる、治せる!より引用)
約1400人の中高年を21年間追跡した調査で、1日3〜5杯のコーヒーを飲む習慣がある人はアルツハイマー病になるリスクが6割ほど少なかったといわれます。
(フィンランド クオピオ大学研究グループ)
わたしはコーヒーが大好きです。ココナッツオイルを入れて毎日3杯は飲むようにしています。コーヒーのお供として、カカオ100%のチョコレートもあわせて1日25グラム食べています。
コーヒーにはいろいろな健康成分が含まれていることがわかっています。たとえばポリフェノール。ポリフェノールは血管や血液の中の活性酸素を除去し、血圧と血糖値を安定させる働きがあります。カフェインにも血管を広げて血の流れをよくし、血管内の組織を修復する作用があります。ほかにもコーヒーにはビタミンB2、ビタミンB5、カリウム、マグネシウムなどが含まれています。
【コーヒーの効能】
さまざまな科学的な調査によって、コーヒーの効能がわかっています。
・コーヒーを飲む運転手は衝突事故を63%起こしにくい(オーストラリアの調査)
・口腔がんや2型糖尿病のリスクの減少、肝臓機能の強化
・1日に2〜4杯のコーヒーを飲む人は、自殺するリスクが50%低い(ハーバード大学)
・1日に3杯コーヒーを飲む人は、死亡するリスクが10%減ることがわかった(2012年、ニール・D・フリードマン博士による調査)
フィンランドのクオピオ大学、スウェーデンのカロリンスカ大学、フィンランド国立公衆保険研究所が共同で行った大規模疫学調査によれば、中年期に1日3杯から5杯のコーヒーを飲む人は、高齢期に認知症になるリスクが65%も低下することがわかりました。
マウスの実験でも、カフェインが脳からβアミロイドを取り除き、脳の損傷を部分的に修復することもわかっています。
【板チョココーヒーの作り方と飲み方】
チョコレートの主原料であるカカオ。カカオにはカカオポリフェノールが含まれています。カカオポリフェノールには、BDNFと呼ばれる脳由来神経栄養因子を増加させることが愛知学院大学の調査によって判明しています。
BDNFが増加するということは、認知症や脳の機能の低下の予防、改善が期待できます。
またチョコレートで記憶力や幸福感を向上させる脳内物質が増えると判明。チョコレートには精神的なストレスを取り去る働きもあり、うつ病を防ぐことも期待されています。
このチョコレートを熱いコーヒーに溶かして飲む「板チョココーヒー」を1日2杯飲むようにしましょう。作り方は簡単。ホットコーヒー1杯にカカオ分70%以上の高カカオチョコを10〜12グラム入れ、スプーンで混ぜるだけ。
昼食前と15時のおやつの時間に1日2杯飲みます。夕方以降に飲むとカフェインの影響で夜に眠れなくなる人もいるので、15時以降は飲まないほうがいいでしょう。人や体調にもよりますが、カフェインは摂取してから7時間は持続するといいますので。
【コーヒーの効能】
コーヒーを飲まない人と比べた場合、一定量以上のコーヒーを飲む人は認知機能の低下が少ない、という報告があります。もっとも認知機能がよく保たれていたのは、1日に3杯のコーヒーを飲む人でした。
マウスを使った動物実験では、カフェインを摂ると脳での異常なたんぱく質の沈着が少なくなることも確認されています。カフェインを摂取したアルツハイマー病マウスは、摂取しなかったマウスより正常なマウスと同じくらい迷路実験で正しい場所に到達しました。またアミロイドベータの脳内蓄積量も、摂取していないマウスに比べ40%ほど抑制されていたのです(埼玉医大 森隆 准教授)。
コーヒーにはカフェイン以外にもポリフェノールのクロロゲン酸、マグネシウム、抗酸化物質が多く含まれ、認知機能の低下を抑える作用があるのではないかと考えられています。
1杯のコーヒーに含まれるポリフェノールはおよそ280mgで、これは赤ワインに匹敵する量です。この強い抗酸化力で、糖尿病、脳卒中、認知症を予防します。
【コーヒーの選び方】
温かければ豆からドリップしたものでも、インスタントでも大丈夫。
わたしはお湯で1杯ずつ入れるAGFのブレンディ・ドリップパックを飲んでいます。100杯分で2000円ちょっととお得なうえ、使ったコーヒーのカスを乾燥させれば消臭剤として再利用できます。
チョコレートもコーヒーも食品ですが、食事指導を医師や管理栄養士から受けているひとは相談してから始めましょう。
【チョコレートの健康成分と効能】
チョコレートは甘い。虫歯になる。チョコレートを食べると太る。糖尿病が悪化する。健康によくない。
これらは原料のカカオマスに砂糖や乳脂肪を加えて食べやすくしたコンビニやスーパーで売られている製品のこと。コーヒーに砂糖やミルクをたくさん入れればカロリーが増えます。それと同じです。
チョコレートは、カカオのタネを発酵させ焙煎したカカオマスが主原料。成分はココアバターと呼ばれる脂肪分のほか、リグニンという不溶性の食物繊維、カカオポリフェノール、ミネラルなど、健康に役立つものが豊富に含まれています。
またチョコレートの苦味によって満腹中枢が刺激されるので、食事前に食べると食欲を抑えてくれる効果も期待できます。チョコレートが口の中でとろける感触や鼻をぬける香りは、幸福感をもたらしストレス解消にも役立つでしょう。
チョコレートの健康成分の代表格は、ポリフェノールと食物繊維の2つ。
>>ポリフェノール
カカオに含まれている抗酸化物質のポリフェノールは、血糖値を下げる効果があります。インスリンの抵抗性を改善し、少量のインスリンでも効きが強くなるため血糖値が下がるのです。
>>食物繊維
カカオに多く含まれる不溶性の食物繊維のリグニン。食物繊維には、体に不必要な栄養分の吸収を妨げる効果があります。高カカオチョコレートを食前に食べると、糖質が小腸から急激に吸収されることが防止できます。血糖値の急上昇を抑えられるのです。
>>ココアバター
ココアバターは体への吸収率が比較的低いので、体脂肪になりにくく肥満に直結しません。
>>糖質
糖質の量もご飯一膳(150グラム)と高カカオチョコレート150グラムは、どちらも約50グラムとほとんどかわりません。しかも高カカオチョコレートの1日の摂取量は25グラム(糖質量は8.5グラム)です。
糖尿病の患者にたいして食欲をコントロールでき、抗酸化効果もあり、血糖値を下げてくれる高カカオチョコレートを積極的に食べるよう勧めている医師もいます。
【チョコレートの選び方】
チョコレートの原料はカカオです。
板チョココーヒーに入れるチョコレートは、スーパーやコンビニで売られている1枚100円のチョコレートではなく、カカオ分が多く含まれる「高カカオチョコレート」を選んでください。具体的にはカカオ分が70%以上ふくまれているものになります。
チョコレートの原材料をみて、カカオが一番に来るものなら合格。原材料は多いものが一番に表示されます。砂糖が一番に来るものはカカオより砂糖が多いので注意が必要です。
本来、カカオは甘くありません。むしろ苦いもの。健康への効果を考えるのであれば、カカオ分100%のチョコレートがおすすめです。大東カカオ クイックメルト カカオマス (カカオ分100%)なら1kgで2000円ほどで購入できます。
ブラックコーヒーが飲めない人は、チョコレートに砂糖が入っているカカオ分70%以上のものにしましょう。
【板チョココーヒーの効果】
板チョココーヒーで得られる効果は以下の4つと考えられています。
・がん
・動脈硬化
・ピロリ菌
・便秘解消
>>がん
ラットを使った実験で、チョコレートのポリフェノールががんの発生と同時に増殖を抑えると発表(名古屋大学)。
>>動脈硬化
血液年度の高い被験者にチョコレートを食べさせたところ血流が改善(東海学園女子短期大学の研究による)。
>>ピロリ菌
胃がんや胃潰瘍の原因といわれるピロリ菌。チョコレートに含まれるカカオマス・ポリフェノールと遊離脂肪酸はピロリ菌が胃粘膜に定着するのを抑制した(マウスと試験管の実験による)。
>>便秘解消
チョコレートには食物繊維も多く含まれています。
【チョコレートで脳を活性化する物質、BDNFがふえる】
BDNF(脳由来神経栄養因子)はタンパク質の一種。神経細胞の発生や成長、維持や促進、再生をする作用があり、脳神経の正常な発達に重要な役割を果たすと考えられています。
BDNFは、学習や記憶など高度の思考をつかさどる脳の海馬、大脳皮質、大脳基底核に多く存在します。健常者と比べるとアルツハイマー病患者のBDNF数値は低くなっています。
愛知学院大学、愛知県蒲郡市、明治(株)の共同研究「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」によれば、カカオ成分の多いチョコレートを食べると、脳の働きを活性化する作用のあるBDNFが血液中に増加するので、チョコレートは認知症予防に効果があるのではないかと報告されています。
なおチョコレート以外に適度な運動もBDNFを増やすのも有効といわれています。とくに頭を使いながらの運動が効果的です。
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