こたつキウイのタンパク質消化酵素アクチニジンが認知症を予防する

こたつキウイのタンパク質消化酵素アクチニジンが認知症を予防する

キウイ

 

米国コロンビア大学の2011年の研究では、タンパク質分解酵素の減少は、認知症と関連の深い「アミロイドβ」というタンパク質の生成につながってしまうことが判明しています。つまり、脳の老化予防にも、酵素が不可欠だということが明らかになってきているのです。

 

(主婦の友インフォス社・発行 健康 2018年1月号 薬学博士 本橋 登より引用)

 

 

 

【酵素とは】

 

キウイ

 

酵素(こうそ)とは、生物の細胞内で合成され、消化・呼吸など生体内で行われるほとんどすべての化学反応の触媒となるたんぱく質性の物質です。

 

酵素がなければ、わたしたち生物は息をすることもまばたきをすることもできません。たとえ、どんなに素晴らしい三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)を摂っても、酵素がなければエネルギーも作れず、肉体を作ることもできません。

 

食べた物が酵素によって消化・吸収されなければ、人間のエネルギー源であるミトコンドリアも働けないのです。

 

酵素には、わたしたちの体の中で作られる「体内潜在酵素」、食物の中に含まれていて食べることで体に取り入れる「食物酵素」の2種類があります。

 

また体内潜在酵素には、細胞分裂や再生・修復など新陳代謝のための生きるのに必要なエネルギーを作る「代謝酵素」と、肉や魚のたんぱく質や脂質を分解消化する「消化酵素」があります。

 

 

 

【こたつキウイとは】

 

こたつ

 

こたつキウイとは、キウイをこたつで温めることで消化酵素のアクチニジンが約4倍にアップしたもの。

 

酵素は温めることで活性度があがります。反応する速度が上がるのです。ただし、50℃のように熱すぎると逆に酵素が死んでしまうので、温めるのであれば40℃前後までにしましょう。

 

こたつでキウイを暖めると、酵素アクチニジンの効果は4つあがります。

 

・肉や魚などのタンパク質の消化と分解がしやすくなる
・エネルギーの代謝があがりダイエット
・体内にある酵素が節約できる
・タンパク質分解酵素によって認知症の予防

 

 

 

【こたつキウイの作り方】

 

保存容器

 

こたつキウイを作るのに必要なものは、以下の4つです。

 

・こたつ
・キウイ
・密閉袋
・プラスチック製の保存容器

 

密閉袋またはプラスチック製の保存容器にキウイを入れます。あとはこたつの中に2時間ほど入れて温め、好きな方法で食べます。密閉することで、キウイから出るエチレンガスで甘味も増します。

 

こたつがない場合は、密閉袋に入れて口を閉じたものをお風呂の中に入れて一時間ほど温めます。または、プラスチック製の保存容器にお湯をいれて一時間ほど温めます。どちらも湯の温度は45℃がオススメです。

 

電子レンジは、電磁波で酵素が破壊される恐れがあります。温めに使ってはいけません。

 

 

 

【キウイの機能性成分】

 

キウイフルーツ

 

まずキウイは低カロリーで、1個100グラムあたり約53キロカロリーです。お菓子を食べるよりずっと低カロリーのうえ、栄養素と食物繊維もしっかり摂れます。

 

キウイには中性脂肪に変わかりやすい果糖が含まれています。夜に食べると糖質が脂肪に変わりやすいため、午後3時までに食べるようにしましょう。

 

キウイには、様々な機能性成分が含まれています。

 

・アクチニジン
・ポリフェノール
・ビタミンA・C・E
・食物繊維
・有機酸
・カリウム
・その他

 

>>アクチニジン

 

タンパク質分解酵素のアクチニジンは、タンパク質の消化を助ける働きがあります。肉や魚の消化を促して、胃や腸の負担を減らすのです。料理に使えば、肉を柔らかくする作用も。アクチニジンには過敏性腸症候群の症状を改善するという報告もあります。

 

アクチニジンは、ゴールドキウイよりもグリーンキウイに多く含まれます。

 

>>ポリフェノール

 

ポリフェノールは緑茶や赤ワイン、チョコレートに多く含まれる成分です。ポリフェノールには強い抗酸化作用があり、動脈硬化やガンの予防効果が期待されています。

 

身近なフルーツの中で、じつはキウイが一番ポリフェノールの量が含まれています。リンゴやメロンの約3倍、マンゴーの約2倍、モモにいたっては約8倍の差があります。

 

>>ビタミンC

 

女性のキレイを応援するビタミンCは、免疫力を高め、肌のトラブルやストレスを抑制してくれます。皮膚や骨などを作るタンパク質のコラーゲンの合成に必要な栄養素でもあります。

 

1日にキウイ2個で1日当たりのビタミンCの食事摂取基準量が満たせます。

 

ただし、ビタミンCは加熱に弱く体の中にためておけないので毎日新鮮なキウイからとる必要があります。

 

>>食物繊維

 

キウイ1個に含まれる食物繊維は2.5グラム。リンゴ(1.5グラム)、バナナ(1.1グラム)、イチゴ、セロリよりも多く含まれています。便秘解消のために1日に2個食べましょう。

 

キウイに含まれる食物繊維が消化器官内で水分を吸って膨らむため、満腹感も得られ、食べ過ぎを抑えることができるのでダイエットにも最適なフルーツです。便の量も増え排泄も促されます。

 

ある研究者の実験では、キウイを毎日2個食べた人の約8割に便通が改善される結果が得られています。ゼスプリの調査でも、グリーンキウイを1週間食べると、排便回数、日数、量ともに増加、4週間続けると便もかなり良好な状態になるとのこと。

 

複数の研究で、キウイには血糖値を正常にする働きがあることが報告されています。これは水溶性の食物繊維が腸内の糖の吸収を穏やかにしたためであると考えられています。

 

食物繊維には水溶性と不溶性があり、キウイはそのどちらも摂ることができます。水溶性食物繊維は余分なコレステロールの排泄を促し、血糖値の急上昇を防ぎます。不溶性食物繊維は、腸の働きを活発にしておなかの調子を整えます。

 

>>カリウム

 

カリウムは、全身の細胞を正常に働かせるミネラルです。余分なナトリウムを体外に排出し、血圧を正常に保ち、尿の排泄をスムーズにして、むくみをふせぐなどの効果があります。

 

 

 

【こたつキウイ作りで注意する点】

 

ゴールドキウイ

 

キウイには果糖が含まれているため、夜に食べると脂肪になる可能性があります。できれば朝から昼、おやつの時間までに1日2個食べましょう。カロリー過多にならないよう、その他のジュースや果物は控えます。

 

キウイには果肉が緑色のグリーンキウイと、黄色のゴールドキウイがあります。どちらにも消化酵素のアクチニジンが含まれていますが、酵素を摂ることが目的ならばアクチニジン含有量の多い緑色の果肉を食べましょう。なによりも大切なのは続けることです。

 

キウイは食品ですが、まれにアレルギーが起こることがあります。食事制限や食事療法をおこなっている方は、かかりつけのお医者様に相談してください。

 

温めるときはカットしたり皮をむいたりせず、皮がついたままで。カットしたり皮をむくと傷みやすくなったり、酸化して効果が落ちます。皮は食べる直前にむきましょう。

 

リンゴやバナナと一緒に容器に入れると、リンゴから出るエチレンガスの効果でキウイが追熟されて甘くなります。キウイからもエチレンガスは発生するため、キウイのみ密閉容器に入れておけばいいでしょう。

 

 

 

【テレビ番組でも紹介されたオリーブキウイ】

 

オリーブ

 

キウイフルーツに少量のオリーブオイルをかけて食べる「オリーブキウイ」がテレビ番組で紹介されて人気です。考案したのは腸博士として有名な大腸専門医の松生恒夫先生。

 

食べ方は簡単。半分に切ったキウイフルーツの中央をスプーンで少しくりぬき、そこにオリーブオイル(エクストラバージンオイル)小さじ一杯分を垂らして食べるだけ。1日1個から2個が食べる量の目安。

 

看護師で分子栄養学のカウンセラー資格をもつ女性がオリーブキウイを食べ血糖値を測定したところ、果糖による血糖値の急上昇も抑えられていました。この食べ方は栄養学的にもおすすめとのこと。

 

キウイもオリーブオイルもお通じをよくしてくれる食材なので、頑固な便秘解消にも役立つでしょう。こたつキウイにオリーブオイルをかければ、相乗効果がありそうです。

 

 

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>>ひきわり納豆には認知症を防ぐ成分が多く含まれる