睡眠時無呼吸症候群は認知症の発症リスクを高める

睡眠時無呼吸症候群は認知症の発症リスクを高める

いびき

 

睡眠中の酸素不足は認知症発症のリスクを3倍に高めると、豪クイーンズランド大学の研究者が明らかにした。研究のプレスリリースは脳研究所のサイトに公開された。

 

チームは、初期段階で睡眠時無呼吸症候群を治療することで、アルツハイマー病の予防もしくは進行を抑えることが可能であると見ている。研究グループは、認知症の最初の兆候は睡眠時無呼吸症候群発症10年後ほどに確認されることを発見した。

 

(出典 スプートニク日本 いびきと認知症の関係を発見と研究者)

 

 

 

【睡眠時無呼吸症候群とは】

 

いびき

 

睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)。

 

SAS(サス)と呼ばれ、寝ているあいだに「いびき」や「無呼吸」を繰り返す睡眠障害のひとつです。年齢・性別を問わず、誰にでもおこりえます。

 

呼吸が止まるため、脳や体が低酸素血症の酸欠状態になります。全身に十分な酸素が送られなくなり、睡眠の質が悪化します。いびきをかくため家族にも迷惑をかけます。

 

SASは自覚症状が少ない病気ですが、しっかり眠れていないから朝起きると頭が重い、疲れている、会社で集中力が長続きしない、仕事中なのに居眠りをしてしまう、電車やバスに乗るとすぐに眠くなる、などの症状が日中にあらわれます。

 

SASを放置すると、小児では発達障害、学習能力の低下、注意欠如・多動性障害(ADHD)に。成人であれば交通事故や労働災害、脂質異常症、糖尿病、高血圧、肥満につながります。

 

SASを放置した場合、10年後の死亡率は16%との報告もあります。

 

ただしSASの治療法は確立されており、正しい治療を受けることで問題なく日常生活をおくることが可能です。

 

 

 

【がんの次に恐ろしい病気の原因いびき】

 

血栓

 

日本人の死因の第一位はがん。では、がんの次に多い死亡原因はなんでしょう。心疾患、脳血管疾患、慢性閉塞性肺疾患です。

 

これらの病気にかかると亡くなる以外に、命をとりとめても自分で自分の体を思うように動かせなくなります。心疾患の一部に心筋梗塞、脳血管疾患の一部に脳梗塞があります。

 

いびき(睡眠時無呼吸症候群)は、心筋梗塞、脳梗塞の原因のひとつになります。どれも血液の通り道である血管の内側が徐々につまり、血液が流れなくなることでおこるのです。

 

たんなるいびきと軽く考えず、家族などにいびきで注意をされたら一度検査を受けてみましょう。

 

 

 

【睡眠時無呼吸症候群のチェック】

 

タバコ

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性がある症状の数をチェックしましょう。

 

もしも3つ以上あてはまる場合、検査を受けることをおすすめします。

 

・家族などから「いびき」を指摘された
・寝汗をよくかく
・肥満、または肥満気味である
・あごが小さい
・のどちんこが大きい
・鼻がつまっている
・口呼吸をしている
・高血圧や糖尿病の生活習慣病をもっている
・酒を毎晩のように飲んでいる
・タバコを吸っている
・妊娠している
・更年期である
・よく寝ているはずなのに日中に眠気がある
・仕事中に眠ってしまうことがある
・起床しても頭が重い
・眠気で仕事や家事に集中できない

・集中力や判断力、気力が低下している

 

 

 

【睡眠時無呼吸症候群の原因】

 

肥満

 

SASの最大の原因は肥満です。

 

欧米人の場合、SASの発症原因は肥満が1位。とくに米国人では患者の90%以上が肥満です。気道や首、あごの周りに脂肪がつき、舌も肥大するため気道がふさがりやすくなります。

 

日本人も食生活の変化による肥満が原因のSAS患者が増加しています。とくに働き盛りの中高年(30〜60歳)の男性に急増しています。

 

いびきは狭くなった気道を通るときに生じる気道の振動音。だから気道が狭くなっていなければ、いびきをかくことはありません。

 

気道は通常、筋肉によって支えられています。そのため狭くならず、十分な気道が確保されています。しかし睡眠中は筋肉がゆるむため、気道が狭くなります。さらに加齢によって首や喉の筋肉が落ちることで、気道が狭くなります。若者より高齢者にいびきをかく人が多いのはこれが理由です。

 

 

 

【睡眠時無呼吸症候群の検査】

 

医師

 

SASの疑いがある場合、病院などの医療機関を受診しましょう。SASの診療ができるところは耳鼻咽喉科、呼吸器内科、循環器内科、睡眠外来(いびき外来・睡眠センター)などがあります。

 

可能ならば睡眠障害専門外来(睡眠外来)を受診します。これは睡眠外来ならば睡眠の状態や質について詳しい検査と診断ができるから。また初診時には配偶者や家族に同伴してもらいましょう。本人の自覚症状が少ないSASは、家族からの情報がとても大切です。

 

SASの診断は以下の流れになります。

 

・問診
・スクリーニング検査(ふるい分け、第一段階の検査)
・簡易式検査(自宅または入院して検査する)
・精密検査(1泊または2泊入院する)
・診断
・治療

 

 

 

【睡眠時無呼吸症候群の治療】

 

cpap

 

SASと診断された場合、患者の状態にあわせた治療が行われます。

 

・CPAP
・マウスピース

 

などがあります。

 

>>CPAP(シーパップ)

 

経鼻的持続陽圧呼吸療法と呼ばれ、鼻に装着したマスクから空気を送り込み、その圧力で睡眠中に気道がふさがるのを防ぐ治療法です。

 

この治療を適切に行えば、睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、快適な睡眠をとることができます。副作用はほとんどなく、鼻や目・口が乾く、鼻づまりや軽い鼻血があるくらいです。なお体調が回復すると食べすぎ・飲みすぎで肥満になることもあるので注意が必要です。

 

>>マウスピース

 

口の中にスリープスプリントと呼ばれるマウスピースをはめます。舌根で気道がふさがれないように下あごを少し前方に出しておくための道具です。これにより、いびきが90%抑えられるともいわれています。

 

マウスピースは専門の歯科医が診察し、その人の歯並びやあごの形にあわせて作成する医療用の歯科装具となります。

 

 

 

【いびきを生活習慣の改善で軽減させる方法】

 

ダイエット

 

減量をふくめた生活習慣の改善によってSASの改善は可能です。とくに軽症・中等症では有効です。

 

生活習慣の改善でいびきを軽減させる方法としては

 

・減量
・横向きで寝る
・寝るまえに酒を飲まない
・睡眠薬を飲まない
・タバコを吸わない
・過労

 

があります。

 

加齢は年齢によるものですが、口や舌を動かすことで筋肉を鍛えることは可能です。

 

>>減量

 

肥満はSASの最大のリスク。SAS患者の約7割が肥満を伴っています。とくに舌が太っている人はいびきをかきます。

 

減量に成功してもCPAP治療が不要になる可能性は低いようですが、CPAP治療をしている患者さんは治療前よりも体重が減る傾向にあるようです。これは治療によって体調がよくなるため活動量が増え、代謝もよくなって体重が減るのかもしれません。反対にCPAP治療で体調がよくなって食欲が高まり、体重が増加する人もいます。

 

>>横向きで寝る

 

あおむけに寝ると上気道が狭くなります。横向きに寝れば上気道がふさがることを防ぐことができます。横向き寝に適した抱き枕などを使ってもいいでしょう。

 

うつぶせで寝ると気道は確保されますが、胸部が強い圧迫を受けて骨格が歪み、腰痛や顎関節症などのリスクがあります。

 

軽症であれば横向きに寝るだけでよくなってしまうことがありますが、重症の場合はほとんど効果ありません。

 

>>飲酒

 

飲酒は舌下筋肉をゆるませ、舌を肥大させます。鼻づまりもおこすし、上気道を狭くするためいびきをかきやすくさせます。

 

酒は睡眠の質も下げるため、睡眠薬かわりに飲むのもやめましょう。

 

>>タバコ

 

喫煙も咽頭や喉頭で炎症をひきおこす可能性があります。気道を狭くし、いびきをかきやすくさせます。

 

>>睡眠薬

 

睡眠薬もアルコールと同様の影響があります。多くの睡眠薬は上気道筋の活動を弱めることがわかっています。

 

>>過労

 

疲労によって上気道周辺の筋の緊張が低下し、上気道がつまりやすくなります。さらにSASによる無呼吸で疲労が積み重なります。

 

 

 

【鼻づまりを改善させるレーザー手術】

 

鼻の手術

 

鼻づまりがあるとマウスピースやCPAPがうまく装用できない場合があります。

 

そこで鼻腔内の両端にある下甲介粘膜(かこうかいねんまく)という部分をレーザーで焼いて小さくし、鼻の空間を広げて空気の通りをよくします。

 

この手術によって鼻閉が改善され、CPAPやマウスピースが無理なく使えるようになることが多く。またレーザー手術は局所麻酔を使い、施術自体もほんの数分で終わります。体への負担も少ないため、術後に仕事に戻ることが可能です。麻酔をするため痛みも少ないのがメリット。さらにアレルギー性鼻炎の人にも7割ほどの効果があるとされています。

 

また手術は保険が適用されます。レーザー治療の流れは、初診→手術方式の決定→手術→述語のチェックとなります。

 

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>>慢性的な大量飲酒は早期発症型認知症の危険因子である