認知症カフェについて
【認知症カフェとは】
今や誰が認知症になってもおかしくない時代です。
問題を家族だけで抱え込まないようにし、本人と家族が穏やかに暮らしていくために、第三者と情報を交換したり、悩みを相談するなど助けを借りましょう。
そして、ストレスや負担を軽減するために、さまざまな支援ネットワークの存在を活用します。
政府による新オレンジプランなど、認知症の人を社会全体で支えようとする試みのひとつが「認知症カフェ」です。
カフェは、認知症の人と家族のことを第一に考えてつくられた集いの場。じっさいには、オレンジカフェという名前のほうが多く、オランダのアルツハイマーカフェ、イギリスのメモリーカフェ、ディメンシアカフェを参考に生み出されました。
現在、日本各地で開設され、その数が増え続けています。本人や家族、知人、医療やケアの専門職、認知症について学びたいひと等が気軽に集まることができる場所です。
場所もお店をはじめ、古民家や施設を利用し、定期的に営業することもあれば、週一、月に一度営業します。
【認知症カフェのメリット】
認知症になると、よく通っている道や駅がわからなくなったり、慣れているはずの銀行のATMの操作を失敗します。そんなことが重なると外出するのが怖くなり、めったに家からでない生活をおくっていきます。結果的に、日ごろからどうしても家に閉じこもりがちに。
そんな人でもカフェに行くことで気軽にお茶を飲み、お菓子を食べながら、落ち着いて、ゆっくりと過ごすことができます。カフェに通ううちに友達ができ、デイケアに一緒に行くひとも。
そして家族にとっては同じ境遇同士で悩みを話しあったり、情報交換できるメリットがあります。
【カフェ参加による効果】
カフェに参加することは、本人だけでなく、その家族や友人、カフェスタッフである専門職や市民ボランティアにとっても意味のあることです。
本人は仲間ができ、自分でもできることを知り、家族や友人は悩んでいる、苦労をしているのは自分たちだけではないことを知ります。
【カフェの運営者】
カフェは家族の会、自治会、社会福祉法人(社会福祉協議会)、NPO法人、有志の個人、既存のカフェやレストランのオーナー、などによって運営されています。
【認知症カフェの現状】
全国の市区町村のおおくがカフェの開設と運営に対する助成金を用意していることから、ここ数年のうちに全国でカフェの数が急速に増えています。
カフェ開設の頻度は、週1回〜月1回程度で、1回あたり2〜5時間程度です。営業時間や営業日の決まりはありません。
【オランダの先進的な認知症対策について】
認知症の増加は日本だけでなく世界的な問題です。そのため各国で国家戦略として対策が講じられています。
とくにオランダの取り組みは日本も学ぶべきところがいくつかあります。
>>ホフヴェイ
認知症の人が普通に日常を過ごせる街。約150人の患者と約250人のスタッフが常駐する小さな街のような介護施設。施設のなかにスーパーやレストランなどがあり、認知症が進行してもその人らしく、できるかぎり以前と同じ生活が続けられます。
>>ビュートゾルフ
分業による手間と費用をなくした介護支援モデルで、非営利団体が始めました。看護師、理学療法士、作業療法士などでチームが構成され、包括的なケアを提供します。医療と介護を分業せず、連絡や連携の手間を省き、時間と費用を大幅に削減できるのが特長です。
>>アルツハイマーカフェ
患者、家族、友人、医療や介護の専門職など集うカフェが、アルツハイマーカフェです。専門職から情報を得ることができます。
>>オデンセハウス
アルツハイマーカフェのひとつで、認知症の人が自発的に活動できるスペース。常時オープンしています。
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