慢性的な大量飲酒は早期発症型認知症の危険因子

慢性的な大量飲酒は早期発症型認知症の危険因子

アルコール中毒

 

慢性的な大量飲酒は、あらゆる種類の認知症、特に早期発症型の認知症の主要な危険因子であることが、公衆衛生に関する専門誌「ランセット・パブリック・ヘルス(Lancet Public Health)」に21日に発表された研究論文で明らかになった。

 

研究者らがフランスの早期発症型認知症の5万7000件以上の症例を調査した結果、半分を優に超える数がアルコール関連、またはアルコール乱用の診断が追加されたものであることが判明した。全体として、アルコール摂取障害は、あらゆる種類の認知症でリスクが3倍高くなることに関連付けられた。

 

(出典 AFPBB News 慢性的な大量飲酒が認知症の主要な危険因子に 研究論文で明らかに)

 

アルコールを多量に飲み続けることによって、脳梗塞などの脳血管障害などを起こし、その結果発症するのがアルコール性認知症です。

 

 

 

【適量のアルコールは善玉コレステロールを増やす】

 

アルコール中毒

 

アルコール性認知症の原因は、慢性的に大量に飲み続けることです。

 

しかし、適量の飲酒は血液の循環をよくしたり、緊張をほぐしてストレスを解消するのに役立つのも事実です。善玉コレステロールをふやす働きがあることも知られています。

 

さらに適量のお酒を飲む人は、まったく飲まない人よりも狭心症や心筋梗塞をおこしにくいことも様々な統計の結果で明らかになっています。

 

もちろんアルコールを摂りすぎることは問題があります。たとえば中性脂肪値を高めます。アルコールは肝臓で分解され、血液中の中性脂肪を増やします。またアルコールを飲み続けると肝臓に障害がおこり、善玉コレステロールの増加はみられなくなります。

 

 

 

【飲酒の適量とは】

 

酔っ払い

 

飲酒の適量は、個人差はありますが1日にアルコール25グラム程度と考えられています。週に2日または3日の休肝日(お酒をまったく飲まない日)を設け、アルコールを身体から完全に抜きましょう。

 

飲酒は1日あたり以下の量にとどめます。

 

・ビール大びん 1本(633ml)
・ワイン赤グラス2杯(220ml)
・日本酒1合(180ml)
・焼酎25度(100ml)
・ウイスキーシングル2杯(60ml)

 

 

 

【休肝日の必要性】

 

禁酒

 

男性の飲酒量と休肝日と総死亡率を調査した結果、飲酒量が増えれば増えるほど、週に5日以上飲んでいる人の総死亡率が上がっていました。

 

しかし休肝日を3日以上とると、総飲酒量が多くても、総死亡率があがってこないのです。これは3日間のあいだにアルコールで疲れた肝臓が修復されるからなのかもしれません。

 

 

 

【アルコールの健康作用】

 

下戸

 

デンマークの科学者たちは12000人を対象に、酒と健康について調査しました。

 

もっとも健康で寿命が長いのは「適度に飲酒して運動する人」でした。もっとも寿命が短かったのは「運動せず、まったく酒を飲まない人」でした。

 

「適度に飲酒して運動する人」は、「飲酒せずに運動する人」より健康だったのです。

 

 

 

【酒の飲み方】

 

あちらの方からです

 

過度の飲酒は肝障害や膵臓の病気などを招きます。

 

アルコールは脱水作用を招きやすいため、お酒と一緒に同じ量か多めの水を飲みましょう。水を飲むことで満腹感が得られ、体内のアルコールが薄まり、吸収を穏やかにする効果もあります。

 

ビールなどアルコール度数の低い酒を選ぶ。おつまみを食べながらゆっくり飲む・食べるようにする。お酒のあいまに水を飲むようにします。

 

酒をストレスの解消に用いるのもやめましょう。アルコール依存症になる危険性があります。

 

 

 

【過度の飲酒は食道がんなどのリスクを高める】

 

食道

 

酒に含まれるアルコールは、肝臓で分解されてアセトアルデヒドになります。このアセトアルデヒドには発がん性があり、とくに食道がんに深い関連があるとされています。

 

長期にわたる多量の飲酒は、食道がん、大腸がんなどのリスクを高めると考えられています。ある研究では、1日あたりの平均アルコール摂取量がエタノール量で23グラム未満の人に比べ、46グラム以上で約40%、69グラム以上で約60%もガンになるリスクが高くなったのです。

 

 

 

【飲みすぎを防ぐテクニック】

 

酒の年齢確認

 

酒の飲みすぎは血液中の中性脂肪をふやします。中性脂肪が増えると動脈硬化がおこりやすくなります。中性脂肪の値が高いひとは禁酒や節酒するだけで中性脂肪値が下がることがあるくらいです。

 

動脈は心臓から送り出された血液を全身に運ぶための血管ですが、老化するとかたくもろくなります。これが動脈硬化です。

 

動脈硬化がおきると血液の流れが滞ったり、血のかたまり(血栓)ができる要因になります。脳の血管が詰まるのが脳梗塞で、心臓への血管が詰まるのが心筋梗塞です。

 

飲みすぎを減らすテクニックを以下に挙げます。

 

・だらだらと飲まない。飲む量と時間を決めて、それを守る
・酒を飲むまえにお茶や水を飲む
・飲むまえに食事をしっかりとる
・食前でなく食後に飲む
・付き合い酒をやめる、できるだけ断る
・買い置きしない。当日に飲む分だけ買う
・少しだけ美味しい酒を飲む
・ちゃんぽんしない
・強めの酒は水で割って薄めて飲む
・酒もつまみもゆっくり飲む、食べる
・のどの渇きをとるだけならアルコールを飲まない。ノンアルコールビールやお茶、ミネラルウォーターを飲む

 

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