徘徊による行方不明に備えよう
【徘徊による行方不明に備える】
どんなに徘徊の症状を軽減する対策を講じても、本人が外に出て行ってしまうことを完全に防ぐことはできません。
そこで、行方不明になった時に備え、どうすればいいか考え、準備をしておきましょう。
「ここはわたしのいる場所ではない」
「家に帰らなければ」
「どうしてここにいるのだろう」
本人はそう思っています。それなのに、鍵をかけて出られないよう閉じ込められると、かえって不安を強くしてしまいます。
そこでセンサーによる徘徊の未然防止、GPS装置による早期発見とあわせて、行方不明に備えましょう。
【身元がわかるように衣服に名前をつける】
衣服や持ち物、靴に布製のネームプレート(名札)をつけておきます。名札があれば身元が分かれば、すぐに家族と連絡がとれます。
名札には氏名だけでなく、住所、電話番号を記しておきます。名札は目立つところに張ると、本人がとってしまうこともあります。名札は服の内側や襟の裏、靴の中など目立たないところに付けます。
女性は記憶が結婚前に戻っていることもあるので、旧姓も書いておくと安心です。
氏名だけの記載ですと、本人が偽名を名乗った場合、対応する警察によっては本人の発言を信じてしまい、いつまでたってもみつからないことがありました。注意が必要です。
電話番号は、二つ明記しておきます。一つは伝わりやすい家族の電話番号と不在の時に連絡がつくもの、または留守番電話を必ずセットしておきます。
【なじみの持ち物に名札を入れておく】
誰にでもなじみの持ち物があります。たとえば自分は働いており、会社に行かなければ・・と考える人はカバンを持ち歩きます。ほかにもお気に入りの財布やバッグがあります。
これらの中に身元がわかる名札を入れておきましょう。杖にお守りをつけ、その中に入れておくのも手です。
【自治体のネットワークに登録する】
市区町村の徘徊・見守りSOSネットワークに登録をしておきます。
徘徊したときに、警察や行政、公共交通機関や地域の人が協力して、所在不明になった認知症の高齢者をなるべく早く発見して、安全を確保するシステムです。窓口は役所や地元警察署にあるので事前に登録しておきます。
地域のボランティアが定期的に自宅を訪問してくれたり、電話や声かけをしているところもあります。
自治体によって実施の有無や対象者が異なるため、市区町村の窓口に問い合わせてください。
【近所の人にも協力を依頼する】
ご近所様やよく利用する店、派出所などに、本人が一人でいるのを見かけたら、できるかぎりその場に引きとめてもらい、家族に連絡してもらえるようお願いをしておきます。
派出所には、住所・氏名・本人の顔写真も渡しておきましょう。ふだんから顔がわかる写真を用意できるよう、定期的に家族で撮影してもいいですね。
【静脈で認知症患者を特定するシステムが全国展開】
システム開発のクライムは、徘徊する認知症患者の手のひらの静脈から身元を特定するサービスを全国展開します。
徘徊者をみつけるGPSを使ったシステムを靴に内臓する方法は、靴を履かないと本人が特定できません。
そこで静脈センサーの出番。高齢者等身元特定支援サービスなら専用のセンサーで高齢者の静脈データを1秒で採取します。
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